このポストカードは12名の石川に縁ある作家によって作られました。
子供の頃に揚浜塩田で塩作りした楽しい体験を自分の作風に落とし込んで作品にしてみました。桶で海水を汲んで塩田に潮撒きしたこと。大きな釜で炊いて塩の結晶ができるところ。今でも懐かしく思い出されます。一日でも早く復興されますよう願いを込めました。
能登のシンボルといえば何だろう?と考えた時色々と候補はあったのですが、お米が大好きなのと昔見た特徴的で美しい田園をかけたら楽しいなと思い描かせていただきました。復興支援に少しでもお力添え出来たら幸いです。
「永遠の流転」
運命の波に揺られながら、時の流れと共にその姿を変えてきた見附島をモチーフに。
何事も永遠に同じであることはなく、全ては無限の変化の中で新たな形へと移ろい続ける。
歴史の儚さと未来への祈りが重なり合う、永遠の流転を表現しました。
沈金額「Flower」
少しでも華やかになるよう、能登の市町村の花を能登半島の中に描きました。
珠洲市(椿)、輪島市は(雪割草)、能登町は(能登キリシマ)、穴水町は(ササユリ)、志賀町は(ハマナス)、七尾市は(菜の花)、中能登町は(石動山ユリ)、羽咋市は(サツキ)、宝達志水町は(桜)を輪島塗の加飾技法の沈金で表現したパネルを印刷しました。
能登地震復興支援
魚籃観音図について
美しく豊かな海の幸と風土の温かさの恩恵にあずかった一個人として、
祈りを込めて「魚籃観音図」を描き上げました。
この観音様を念ずれば、豊漁、海上安全、羅刹・毒龍・悪鬼の害を除くことを得るとされ、
日本では中世以降に厚く信仰されていたそうな。
願わくば被災された皆さまのご安全と、一日も早い復興をお祈りしております。
私と珠洲のご縁ができたのは、2023年のこと。魅力的な土地、やさしい人に出会い、過ごせた時間は私にとって貴重で楽しい思い出となりました。地震がきて、たくさんの苦労をされてる方々がおられます。🐱少しでも心和む風景を描けたらと思いました。あのゆったりとした美しい珠洲の風景を思い出しながら、みんなでのんびりと美味しいごはんやお酒を頂いて、傍らには珠洲焼、蟹や子猫もやってきて、パーティーをする。そんな日がきっとまたくるとイメージしながら描きました。
能登の内陸部で生まれて育った私には、夏のたびに祖父に車で連れて行ってもらえる見附島は「楽しい」の象徴で世界で一番の特別な島でした。故郷を離れても形を変えても、記憶は薄れずいつまでも特別な島だと思っています。
鉢ヶ崎の夜の海。そこは私がみた星空の中では飛び抜けて美しかった。目が悪いわたしは裸眼で天の川を見たことがなくそんな私が肉眼で確認できるほど空に輝く星と天の川銀河が美しかった。その時の夜空は携帯のカメラにも美しい星がしっかりと写っている。「あのとき」は地震前だったけれど、星は「いま」も美しい。前と後ではわたしたちの人生は一変してしまったけれど、ときどき星を見上げてほしい。私達はひとりではないと。きっと生きて成し遂げる役目があるんだと信じて前を向く。